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小説練習 

 「じゃあ例えば、だ。」
そういうと、テーブルの上のチョコを一つ掴み、投げ渡してきた。
 「食ってみろ。」
言われるまま、口にする。なんてことはない、スーパーを歩いていれば必ず目にするような、ただのチョコ。
 「今お前がそれを食べてる間、何人が飢えてると思う?」
質問の意味がわからなかった。一人の人間が世界全体の様子を把握できるわけがない。言葉に出したとしても、それは一個体に集められた情報で構成された憶測だ。偏見だ。
 「……1000人とか?」
 「ふむ。」
 予想通りといった顔。そう見えた。
 「次は左胸に手を当ててみろ。そしてその鼓動を10数えてみろ。」
また言われるまま、当てる。数える。数え終わったことを目を開ける合図で知らせた。
 「その間に何人の心臓が止まった?」
似たような質問のリピートに少し腹が煮える。
 「何が言いたいのさ。どれも当たり前じゃないか。」
 「そう、〝当たり前″だ。」
彼が強い覇気を押し出すと同時に部屋がコンクリートで固められたような硬直感を覚える。その瞳は、淡いようで暗く押し固められた藍色をしていた。
まるで、絶望を見た子供のような。
 「ならここで同じことが起きても何ら不思議はない。」
鋭利に磨かれた10センチ弱の刃物が切らんとばかりに頸動脈に迫る。
 「ッ!?」
 「…………。」
 わずかに皮膚に触れたところでピタリと止まる。そのまま前後に動かせばすぐさま血が滲んでくるだろう。
削がれればどうなる。脳に直結しているこの管を切ればただでは済まない。早急に手当てをしなければあっという間に意識は薄れ、出血多量で死に至る。
やられるわけはないと言い聞かせつつも、火照った身体の中に恐色の影が落ちる。もし、そうなったら。昔何かで頸動脈の図を見たことがある。恐ろしく太かった。そんなものが切れたらきっと痛みどころではないだろう。意識が遠のいていく?消えるのか?見当もつかない底なしの死という闇の恐怖に呑まれかけていた。
 「怖いか?」
無言を返す。
 「ならその呆けた頭に死ぬほど刻みこめ。これは全て現実だ。俺もお前も、全ての生物に等しく与えられたものだ。」
 体はもう竦んで動かなかった。彼も、いや彼の方が上か。
 見てきたのだろう。人が死に、遺された人は悲しみ、狂いながら生きる。そんな地獄絵図を。今は、それを察することだけは出来た。
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ビクトール

西の国の森に
細い四肢をした子どもがいるんだってさ

仄暗い昼の日に現れる
そこに無かったものがあるように
奇怪な影

リンゴを食べよう
あれ無いや

歩いていたら
何かが光る

わからないね。
でも楽しそう?

鳥が哭いた
枝が折れた

クスクスとは聴こえない楽の気配
気まぐれな彼は今日も笑う

史に無い、孤な笑い方

ほらまたそこで○※△□%×

静かで満ちた不透明な声

また明日も来よう。
君も来るだろ?

いつだっているから。

ほら後ろ
プロフィール

栗城

Author:栗城
大体ツイッターに居ます。→@keishishi

最近は大学生活やら家事やらその他もろもろで忙しいけどやりたいことはキッチリやってます。マイクラ動画製作中。

気ままに書くよー。

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